ファクタリングの税務処理|仕訳方法はどうする?

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ファクタリングは売掛債権を売却する資金調達になるので、税務処理のために行なう仕訳方法は通常の掛け取引とは少し異なっています。通常の掛け取引が発生した場合の仕訳であれば、売掛金の勘定科目を借方に記帳して、貸方には売上金といった勘定科目を記帳します。ここまでの仕訳方法はファクタリングをする場合でも同じになっています。ファクタリングの仕訳と通常の掛け取引で異なるのは、この後の売掛債権を売却してからになります。

通常の掛け取引の場合に売掛債権を回収した際の仕訳方法は、借方にあった売掛金の勘定科目を貸方に移動させて、借方には現金や普通預金といった勘定科目が代わりに記帳されます。ただ、ファクタリングの場合には売掛債権を売掛金の回収前に売却してしまうので、借方には未収金という勘定科目を適用し処理します。

未収金という勘定科目は、通常の営業取引以外に発生した金銭債権を処理する際に使われるものになります。そのため、ファクタリング会社に売掛債権を売却することは通常の営業取引外に発生した金銭債権になり、一度未収金という形で仕訳を行います。

また、ファクタリングで発生した手数料の勘定科目は売上債権売却損といったもの使用することが一般的で、仕訳帳の借方の方に記帳して処理していきます。そして、売掛債権を売却して得た金銭を現金や普通預金といった勘定科目で処理し、さらに現金の勘定科目と先ほど紹介した売上債権売却損を合わせることで最終的には処理されます。

借方あった未収金は、売掛債権を売却してファクタリング会社から送金された時点で貸方へ移動させます。そして、借方には先ほど紹介した現金と売上債権売却損の勘定科目を使って処理されることになります。

ファクタリングの場合の仕訳方法は通常の掛け取引とそれほど大きく異なっていることはないのですが、未収金や売上債権売却損といった通常では使わない勘定科目が出てくるのでそれらは覚えておいた方がいいでしょう。また、使用している会計ソフトによっては未収金や売上債権売却損といった勘定科目が含まれていない場合があるので、その場合には新たに勘定科目を買い替えるか会計士などに聞いて適切に処理されてあるかを確認してもらった方がいいでしょう。

ファクタリングを行った後の税務処理の際には、きちんと処理しておかなければ税務署に記帳漏れを指摘されてしまうケースがあります。そのため、やや手間は掛かりますがしっかりとした仕訳処理をしておく必要があります。